高齢出産夫婦の家づくり

40手前で子供を産んだ人が家を建てます

ハウスメーカーを決めるまで

 前回の続きです。

 まずA社の営業所へ。行く前は、そんなに具体的なことまで話さないだろうなとぼんやりしていたら、帰るころには間取り決めてました(笑)

 A社に行って出てきた営業さんが、今我々の担当になっているんですが、この方がまぁ「ザ・営業」って感じで、話をしてみた印象は「立て板に水」でした。

 まだどんな感じの家を建てるかもほとんど考えてなかったのですが、その方は「そんなもんですよー」って言いながらぐいぐい来る。ぼんやりしている我々のような相手でも、具体的に切り込んできました。金額はこのくらいです、ローコストうたってますけど地震に強いです、見積もりは2回までは無料ですとかなんとか。あれよあれよという間に建築予定の住所を聞かれ、2週間後に打ち合わせの予約をしてきました。

 次に私の出した候補、B社。営業所にいったら丁度構造見学会をしているので戸建ての担当がいないとのことで、構造見学会へ向かいました。その時にちょうどあたった担当さんが、A社の担当さんと逆のタイプ。朴訥だけど技術者タイプ。A社が具体的に金額やらA社の強みやらをアピールしてきたので、まだ具体的な家のプランを決め損ねていた我々は正直、どう話していいかよくわからなかった。でもまぁ折角なので、と、B社とも次回の打ち合わせを予約してきました。

 今思うと、他のハウスメーカーもまわるべきだったか、他のハウスメーカーのほうがよかったんじゃないか、というのは、あんまり思いません。夫と私がそれぞれ出した1社ずつが、それなりに私たちの身の丈に合っていたハウスメーカーというか……。他のところへ行ってもたぶんあんまり手ごたえは変わらなかったんじゃないかなぁ。有名どころはやめていたのもあったのかも。

 で、A社とB社のどちらにしたかというとA社です。理由は金額です。要するに安い方を選びました……。

 私は正直、B社のほうが良かったです。でも高かったので諦めました。

 B社の担当さんのほうが私は話がしやすかった。私が質問をすると、不器用ながらも私が納得いく答えをくれたんで。あと私、口がうまい営業を信用していない(笑)実は今も、A社の担当さんには懐疑心持ってます。

 B社は、会社が小さいせいでしょうか、おそらく営業さんていないんじゃないかな。いるかもしれないけど、少なくともB社の我々の担当さんは建築士さんでした。だから、営業の人より技術的なことをいっぱい聞けておもしろかったし、詳しかったし、納得いった。家を建てる時にその専門の人から話を聞けたほうが、やっぱり安心できました。もちろん、A社の担当さんのほうが口はうまかったけど、それでも不器用ながらもちゃんと説明してくれたので、私は信用できました。

 あと、やっぱり少し高めだけあって、木材は全部檜、しかも地震に強くするために、他のハウスメーカーより木を1.5倍だったかな? 使ってるとのこと。確かに柱と柱の間が密でした。断熱材も、発泡ウレタンだったので、真夏に建築途中の家屋に入ったらあまりの涼しさに驚きました。だから高かったんだろうなぁ。

 私がB社を諦めた理由は、価格が高かったというのがもちろんの一番条件なのですが、もう一つは「いい家すぎても困るし……」でした。

 正直、我々は高齢です。子供だって、もしかしたら家を出て別のところで就職・結婚をして居を構えるかもしれません。私たちだけなら、住んでもあと50年くらい。そこへB社が「我々は100年でも耐えうる家を作ります」って言われても正直、それはいらんから安くしてくれって思いました(笑)あと、発泡ウレタンの断熱性は実感したら本当にあれがよかったんだけど、我々が住んでる静岡県て、天候に恵まれてるんですよね。雪はほぼ降らないし温暖だし。真夏はそりゃ大変だけど、大変な時期って長くても3ヶ月弱だしさ。高気密高断熱必要ないかもって自分に言い聞かせて諦めました。

 100年もたなくてもいいからそれなりの家を建てたい、ということで、ローコストを謳っているA社になったのです。

 ところでこのローコストってさー……。そんなん標準がへぼかったらそりゃローコストで建てられるわい……って今まさに実感しています。でもB社を選んでいたら、箱の値段でヒーヒー言っていて内装とか住設とかは満足に選べなかったってことだろうなぁ……。