高齢出産夫婦の家づくり

40手前で子供を産んだ人が家を建てます

上棟終了

  少し前のことになりますが、上棟が終わりました。当日の出来事を記録に残そうと思います。

 わざと日をずらして書いていますが、文章を読んでいくと「あの日だったのかな」ってわかる人にはわかると思います。

 

 っていうか何、上棟それなりに大変だったんですけど。ブログやSNSなんかだと「上棟式やりましたー☆」とか「上棟しました☆」とか書いてるんだけど、そんな軽いノリじゃなかったですよ。直会こそやらなかったものの、軽めのおさんどんはしたよ。女っておさんどんから逃れられない運命なのかねぇ。

 

 以前から夫がやたら上棟式を気にしていると書いていましたが、営業さんからはあっさり「お昼のお弁当は用意してください、あとはペットボトルのお茶と10時15時のお茶菓子くらいで大丈夫です」って言われていたので、私も軽い気持ちでいたんですね。

 冬だし寒いし、ペットボトルのお茶はコンビニで買って温かいのを渡したほうがいいかなぁ、安く済ませられないなぁなんて思ってたんですね。

 で、当日朝、大工さんたちが早々と7時過ぎに来ていると義実家から夫に連絡があって、あわてて夫は出て行きました。その後、夫から「ペットボトルのお茶を買わなくていいよ、お茶っぱだけ持ってきて」って電話があったのです。

 

 カンのいい方はお気づきですね。

 

お茶っ葉だけじゃすまねえよ。

 

 バーカバーカ。夫のばーか私のばーか。

 おバカな私は、馬鹿正直にお茶っ葉だけ持ってたんですね。あとはお盆と、お菓子と。

 待ち受けていたのは、大量の湯飲みと急須、電気ポットでした。

 そうです。

 お茶っ葉を用意するということは、もれなくお茶出しというミッションが発生するわけです!

 

 そもそもみんな上棟ってどうやってんの?! だって今なんて実家が手伝うとかないじゃん! 今のすまいから遠くに家を建てる人なんかそんなお茶出し業務なんてできないからペットボトルしかなくね?! そもそも青空教室ならぬ青空接待なんじゃないの?!

 

 我が家はなんと、地区の公会堂を借り切りました! 流石田舎、施設の貸切なんておおごとが通ってしまうのですね! しかも夫は地元の人間ですからね! そりゃ貸切もできちゃいますよね!

 そもそもの前提が、大工さんたちの車を止めるところがないからと、夫が区長さんに地区の公会堂の駐車場を使わせてほしいと頼んでおいたんですね。そしてその流れで、おそらく義両親が「じゃあ公会堂でやればいい」って言ったんだと…思い……ます……。

 公会堂ね、寄合するような場所だから広い畳張りの部屋なの。机もあるけど用意されてるのが座布団なのね。人数分用意されてるわけですよ……。

 

 で、私は私でのほほんと公会堂についたら、上述したとおり大量の湯飲みと急須、お湯の入った電気ポットが用意されていたわけでして、困惑しました。えっ急須はあるけど茶漉しなくね、注ぎ口の付け根が内側に網目になってるけどこんなん茶漉しの用途はたさないじゃん、湯飲みと急須を使うということは洗わないといけないわけで、スポンジないよね?! それに使用済みのお茶っ葉を捨てるのはどうすんの、そして足元に迫りくる寒さと靴下履きに堪える硬い床……。

 10時の休憩がやってきて、お茶菓子を出したら結構なくなっちゃったんですよ。

 ここからバタバタと忙しかったです……。思わず夫に「私ぜんぜん忙しいじゃん」て吐き捨てました。

 

 まず家に帰って、スリッパとゴミ袋用の小さめのビニール袋、ふきんと未使用のスポンジを調達。さらにその足でドラッグストアに行き、足りなそうなお菓子と、お茶っ葉を入れる網(すぐ捨てられるやつね)とおしぼりを購入。そうこうしているうちに予約してあったお弁当を受け取る時間になり、取りに行く。不幸中の幸いで、一緒に頼んであったペットボトルのお茶が「あたたか~い」ものだったことです。11人分のお弁当を車に積んで公会堂に戻りました。

 公会堂についたら夫はのんきに何かの確認をしています。お前、私が11人分の重い弁当をぶらさげてるのみえねぇのかよ。「重いんだけど」って言っても「うん」ってだけですよ。その後「まだ持ってくものある?」って聞いてきたけど遅ぇよ。もう運び終わった後だよ。弁当屋の店員さんのほうがよっぽど気が利いたよ車に一緒に運び入れてくれたもん。

 お弁当を届けたらそれで終わりではありません。片づけもそこそこに足りない装備の調達に出たので飲みっぱなしの湯飲みと急須を片づけてまたお茶が飲めるようにしておかなければなりません。

 なんとかお昼に間に合って、席を用意したんだけど、なかなか来ないのよ大工さんたち……。折しもこの日は午後から雨なので、おそらくそれなりに進めておきたかったんでしょうね。やっと来てくれたころにはお茶は冷めていました。だからお茶っ葉いれた急須と湯飲みを用意して、椅子の上に置いておいて「飲みたかったらどうぞ、ここに置いておきます」ってやりました。ペットボトルのお茶があるけど用意したほうがいいよなーと思ったんだけどどうも無駄だったみたい……。そもそも10時の休憩のときも、お茶くみしたほうがいいかなって回ろうとしたら若い大工さんが「いいですよ自分たちでつぎますから」って言ってくれたんですよね。

 予約した弁当が一つ余ったので夫がそれを食べました。私は放置です……。一応お昼用にパンを買ってきてはあって「どうする? ここで食べる?」って言われたけど

食えるかばかやろう。

 お前なんかお前なんか口の中噛んで口内炎になってしまえ。

 その場にいてもやることないし女一人だしいたたまれないしで義実家に帰りました。あのまんまあの場所にずっと居られないよ……。義実家では御赤飯と豚汁をお昼にいただきました。お赤飯はまぁね、うん、わかるのよ。ありがとうお義母さん。豚汁のことは後述します……。

 そしてお昼が終わるころになって雨が降ってきてしまいました。そしてとても寒い! 15時の休憩は押しに押して、16時近くになりました。そりゃそうだよね、休憩するよりできることはやっちゃって早く帰りたいよね……。雨に濡れちゃうと地下足袋を一度脱ぐと履けなくなるからって出入り口あけっぱなしでベンチを玄関に入れてお茶飲んでだよ…。正直もう申し訳なくて……。

 流石に休憩終わったら片づけになったようです。すぐ上棟式してました。

 してました、ってのは、私と夫が片づけをして公会堂を閉めてきたら「もう片付けてます」って言われたんで、片づけ終わったら上棟式呼ばれるかなって義実家で一息ついてたらなんかもうやってたのね……。私よばれなかったの。私じゃなくて夫と義父が上棟式出てたの。

 正直ちょっと泣きたかった。住むの私だよね。義父じゃないよね。そりゃ実はあの土地は義父の援助がとてもあったのだけど、そして雨で寒かったし子どももいたから子守してなくちゃならないから気を使って私は呼ばなかったんだろうけど、やっぱり上棟式出たかったよ。雨だから2階に行けなくて、簡単に済ませたみたいだけど。

 配偶者が上棟式に出ないのってなんなのかね……っていうか奥さんが上棟式出なかったなんてあるんかなぁ。

 もういいんだけどさ……。

 

 そして私がお昼にいただいた豚汁ですが、義母が義父に「豚汁くらい作ってお昼に持ってってやれ! 寒いんだから!」って言われて作ったそうです……。でも夫が「そんなことやらんでいい!」って言ったから持ってかなかったんだって……。

 

 今はそういう時代じゃないんだけどね……。っていっても昔の人間の義父にはわからないんだろうな。義母も言っても無駄だからって豚汁作って置いたんだろうな。止めた夫もグッジョブだけど私義母に頭あがらんわ……。なんかほんとすいません……。

 

 まあ寒いし雨降るしで結果的に室内で温かいお茶を出せたのは正解だったんですけどね。

 

 っていうか上棟ってみんなどんなふうにやってんの。本当に。

 妹ん家は午前か午後ってふうにどっちかでやったから、一日がかりでやるって言ったら驚いてたよ。しかも「上棟の時間がいつからかわからないって何?」って言われたよ(笑)なんかぼやぼやしてたんだよね。一応8時からとは言ってたけど結局7時過ぎにもう大工さんたち来てたしさ。

 実母なんか「手伝いにいったほうがいいのかと思って」って義実家にわざわざ行ってくれたんだよー。なんで? って思ったら、昔は建前っていうと嫁の実家が手伝いにくるもんだったんだってさ。だから私が小さいころに家が建った時は母の実家が手伝いに来たんだと。昔ってそんな風習があったのね……。そうか考えてみれば昔なんて仕出し弁当を出すより嫁実家でおさんどんして大工さんの接待してたってことかなぁ。

 

 予定外のことぶっこまれてしんどかったです。

 上棟の日だけ雨だしさ。その上、上棟の前日までは晴れて温かい日が続いていたし、上棟の翌日からも晴れが続いたんですよ。そして上棟翌日からくっそ寒くなったしな。48年ぶりとか50ン年ぶりの寒波が来てるとか言われた週です。まさかそんな時に大工仕事するなんてって大工さんたちも思ってるだろうな……。

 

 あ、実は続きがありまして、上棟式終わったけど夫はまだ仕事があって、組内に紅白餅とお酒配ってました。はいそうです餅まきをしない代わりに組内に配るんだそうです。流石に雨だったし私も予定外のおさんどんさせたのを悪いと思ったのか、夫が一人で回ってくれました。呪おうと思ったけどこれでチャラにした。

 紅白餅配るなんて田舎だけかなぁ。都会でもやるもんなの?