折り下げ天井の野望
野望は崩れ去ったんですが……。
廊下の照明は、天井をすっきりさせたかったので、最初の提案のシーリングからダウンライトに変更しました。電気回りの確認の時に、現場監督と営業と「廊下はダウンライトをここですね」という話をしていたら、大工さんが後ろから言いました。
「そこ、ダウンライト入らないよ」
ファッ?!
なんと、階段が来る関係で埋め込みのダウンライトはつけられないというではありませんか。
うーん、じゃあもとの提案通りシーリングかあ、と考えていたら、現場監督が「じゃあ少し天井を下げましょうか」と言ってきました。
この時説明されて初めて知ったのですが、階段下収納の手前の天井、階段が配置されるために、少し斜めになるんだとか。
本当は違うんだけどこんな感じ。イメージよイメージ!!
で、ダウンライトがこれの関係で埋め込めないって言われたんだけど、これを見えなくするために天井をちょっと低くしましょうかって言われたんです。そうするとすっきりするし、天井が下がるからダウンライトも埋め込めるって。
つまり、廊下の入り口が少し下がるようになるって言われたのね。ちなみに廻り縁はつかないっていわれたの。
じゃあそれでお願いしますって頼んだんだけど、クロスを決める時に、ふと、天井が下がるのなら折り下げもどきにならないかなと妄想したわけです。
折り下げ天井もどきになるのなら、クロスをダークカラーにしたらかっこいいかも! と思い立ち、暗めのクロスを天井に貼るようにしたかったのです。
なんかアパートのエントランスみたいになってますけど! 消失点が異次元だってのは重々承知の上での図ですが、かっこよくないですか?! 折り下げ天井っぽくて!
ダークグレーか、ダークブラウンか、暗めの木目調にしようかなーと楽しく悩んで、暗めの木目調にしたのです。
が、営業が
「変ですよ……これ、変ですよ」
って何度も言ったんだよおおおおおお。
だから住むのはお前じゃねえええ! しかも勝手に半間半間の大きさにしやがって。でももしかしており下がるのって90cm四方なのかもと大工さんに確認に行ったら、廊下のどん突きまでおり下がるっていうから、たとえ3cmでもおり下がるならやっぱり暗めのクロスを貼ってもらおう! と営業に半間×一間の大きさに直してもらいました。
で、ここのダウンライトは白いものだったので慌てて照明屋さんに電話して、事情を説明してフチが暗めのダウンライトに変更。¥400円upだったかな?
ここはもう冒険のつもりでした。天井が暗い色だと圧迫感が出て狭く感じると散々ネットでも書いてありますが、私は暗めの天井が嫌いではありません。だってなんか落ちつくじゃん。でもリビングとか、広い部屋で冒険する勇気はなかったので、折角だし廊下でいっちょやってみよ! 失敗しても長く居る場所じゃないし! と勝負に出たのです。
んが!!
営業「大工さんが、天井は下げることなく作れたとのことです」
って連絡が来まして、折り下げ天井の野望は崩れ去ったのでした……。
たぶん、私が何度も廊下の天井の下がりを聞いてきたので、大工さんが頑張って下がり天井にならないように作ってくれたんだと思います……。
でもまぁ、変な冒険せずに無難な感じでおさまったからいっかー。
照明屋さんにもう一度電話して、事情を説明してもとのダウンライトの色にもどしてもらったのでした。ちゃんちゃん。
狭い廊下の天井で紆余曲折した話でした。